食品産業従事者向け
本年5月27日に熱殺菌工学概論として 開催したものとほぼ同様の内容です。
熱殺菌工学のうち殺菌に関する理論を平易に語る講義内容です。
食品に携わる者にとって「殺菌」は永遠のテーマともいってよいでしょう。なかでも 熱殺菌は、非常に身近な技術でありながらも 基礎を学んだことがないという方は多く存在します。
この度、関西大学梅田キャンパスでは、『HACCP責任者研修』付帯のセミナーとして、熱殺菌に関わる講座を開催し、一般にも開放いたします。通常は「殺菌技術者研修」と呼ばれている内容の中で、特に実践的な部分だけを抽出、さらに強化して、かみ砕いて解説しますので、お忙しい方々でも 短時間で熱殺菌のノウハウを身に着けてもらえます。
日程
2019年10月9日(水)9:30~14:50
(オプション14:50~15:50)を予定
料金
4,000円(税込)
QPFS会員の方は2,000円
(個人会員はその方対象、事業者会員はその紹介者を含めて最大10名まで)
場所
関西大学梅田キャンパス(大阪府大阪市北区鶴野町1−5)
プログラム
1.微生物全般と それぞれの耐熱性
食品産業で問題となる 食中毒菌の耐熱性 および 腐敗の原因となりがちな耐熱性芽胞菌の耐熱性について説明します
【時間】9:30~10:30
2.微生物の熱殺菌効果計算(実習)
通常 Fo値と呼ばれているものを中心に 算出方法を解説します。実際に計算を体験していただきますので、ぜひエクセル機能付きのPC/IPad等ご持参ください。エクセルが搭載されていればスマートフォンでも可能ですが、画面が小さい為、PCをお勧めします。
【時間】10:40~11:40
3.熱殺菌機器のあれこれ
レトルト、ホットパック、アセプティックなど 様々な機器が存在しますが それぞれに対象にできる製品群が異なり、また最終製品の品質にも差が出ます。広範に運用されている機器の特性について解説します。
【時間】12:40~13:40
4.殺菌の検証
殺菌機そのものの温度分布の検証、製品への熱浸透の検証と、熱殺菌が有効に機能していることを確認するには、国際的には通常二段階のステップを踏みます。日本では一番普及が遅れているコンセプトですが、とても重要ですので 手短に解説します。
【時間】13:50~14:50
5.オプション
参加は自由です。各参加者の抱える課題についての個別相談。
【時間】14:50~15:50