一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ代表理事の広田鉄磨が執筆した記事が、月刊アイソス 2020年3月号に掲載されました。
目次
冒頭紹介
前書き
ISO22000や、それを土台として作り上げられた国際的な食品安全マネジメント企画では、「内部監査チーム」の必要性がうたわれています。しかし、(日本ではおなじみのHACCPの考え方に沿った衛生管理2種、JFS-A、Bなど)まだ、マネジメント規格の領域までには達していないものの中では「HACCPチーム」のような類似した定義の使用はあるものの、その活動はHACCPという枠の中に限定されています。内部監査チームのように、HACCPを糸口として会社経営の改善までをも企図しているものではありません。このように高度であり、かつ重要な役割を担う内部監査でありながら、内部監査チームメンバーの処遇についていえば、恵まれているとはいいがたいものがあります。何がこの撞着した状況を作り出しているのかについての考察を行い、かつ状況の改善に向けての処方箋を提示したいと思います。
各規格において内部監査はどう規定されているか
ISO2200
内部監査は、独立した章として成立しています。
FSSC22000
文書自体には内部監査という用語の使用はないものの、ISO22000が要求事項と定義されています。
BRC
内部監査は、独立した項として成立しています。
IFS
内部監査は、独立した項として成立しています。
SQF
「経営層は継続的改善を証明できるプロセスを確立しなければならない」とされ、内部監査が暗示されています。