小売りの立場から包材のポジティブリスト化への対応として考えられること【月刊アイソス】

小売りの立場から包材のポジティブリスト化への対応として考えられること【月刊アイソス】

包材のポジティブリスト化は、食品衛生法の一部改正に伴い、HACCPの制度化と同様、食品業界から注目されている改正点の一つです。

月刊アイソスで2019年10月から連載されている「包材のポジティブリスト化 食品に関連する産業全体へのインパクト」に、一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ会員が執筆した記事が掲載されました。

月刊アイソス 2019年12月号 執筆 / 石井 暁子(当協会 個人会員)

冒頭紹介

はじめに

ここ数年、食品安全に関わる組織は、食品表示法や食品衛生法の対応で非常に多忙な日々を送っています。小売業界も例外ではなく、農産、水産、畜産、総菜、ベーカリー、日配、加工食品と、取り扱う食品の種類も量も非常に多いため、1つのルールを定めるにしても、様々なパターンを想定しなければなりません。法についての詳しい説明は、今回の連載第1、2回で書かれていますので、私は小売りならではの対応や苦労話などを伝えさせていただきます。もっとも、全ての小売り企業が同じような対応をされているかはわかりませんので、もし小売り企業とお取引のあるメーカー様がご覧になられている場合は、あくまで1つの例として、参考にしていただけましたら幸いです。

当社について

株式会社ライフコーポレーションは、明治43年に創業、昭和36年に大阪府にスーパーマーケット1号店(豊中店)を開設以来、現在(令和元年9月11日)まで276店舗を展開するスーパーマーケットチェーンです。店舗数は首都圏(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)120、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)156になります。私たちはそこで『「志の高い信頼の経営」を通じて社会の発展向上に貢献する。』という経営理念の下、社会的規範・法令・ルールを順守し、お客様はもとより当社を取り巻く皆様から信頼されるスーパーマーケットとして社会に貢献できるよう、日々努めております。そのためにはまず、安全で安心していただける商品を製造し販売することこそ最も重要であると考え、特に衛生管理・品質管理については、全社をあげて取り組んでいます。

取り扱う食品は、生鮮食品の他、加工食品として「食品メーカー様が製造された商品」、当社の4つの「プライベートブランド商品(スマイルライフ、ライフプレミアム、ライフナチュラル、スターセレクト)」、5カ所の「プロセスセンターで製造した商品」、そして「店舗のバックヤードで製造しているインストア商品」に分類できます。それら多岐にわたる商品展開、毎年増加する店舗展開に対し、食品の安全安心を守るため、当社には社長直轄部門として品質保証部があります。私はその中の、近畿圏店舗に出荷する総菜、カット野菜、パンなどを製造する天保山プロセスセンターに常駐する天保山品質保証課に属し、天保山プロセスセンターの衛生管理・品質管理を担っております。プロセスセンターでは食品安全の外部認証も取得しており、栗橋プロセスセンター(埼玉県)、加須プロセスセンター(同)、南港プロセスセンター(大阪府)ではISO22000、船橋プロセスセンター(千葉県)、天保山プロセスセンター(大阪府)ではFSSC22000を取得しています。

器具・容器包装のポジティブリスト導入について

当社は実に様々な食品を取り扱い、製造を担う場所や人も、東西計276店舗に5つのプロセスセンターと非常に多いため、法改正への対応となると様々なパターンを想定しなければなりません。容器包装だけでも膨大な種類でありながら、そこに更に使用器具も・・・となると、その種類は数え切れません。ではどうすればいいのでしょうか。対応するためには、膨大な種類の対象に対し、それを使用した商品別に分類し、管理手法を選定しなければなりません。

販売責任者として

まずは、食品メーカー様に製造、包装していただいて、当社で販売している商品についてですが、食品メーカー様には、お取引させていただく際に、食品安全を守っていること、当然法令も順守していることを確認しておりますので、その延長で、ポジティブリストも順守していることを確認します。プライベートブランド商品に関しては、食品メーカー様ごとではなく、商品ごとにポジティブリストを順守していることを確認できる証明書、または分析結果を確認し、問題ないことを保証します。プライベートブランド商品は、商品ごとに外観や期限、包材の種類や製造工程などを記載する仕様書を作成しておりますので、食品メーカー様にはそちらへの追記も依頼させていただくことになります。また、お取引が継続している以上、機器や器具、包材などの変更もありますので、その際も連絡をいただき確認する、という流れで検討しています。いずれにしても、当社として確認させていただきたいのは、今現在使用している包材が問題ないことと、食品メーカー様自身がそれらの確認、保証をどのような体制で行っているか、の2点になります。後者の例としましては、担当者や担当部署が設置されているか、食品メーカー様がお取引されている包材や器具メーカー様に対し、どのような手順で継続的な確認をされているか、などになります。

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